*2006年04月08日

そうか、私はファイナルファンタジーがしたかったんだ

今現在ラストの要塞攻略を残すのみ、という状態だけど、あらすじもシステムも大方わかったし、ここらでまとめて感想でも書いてみる。 FF12 ネタを引っ張るのもアレなんで最後という事で。 レビューの方はクリア後に書いてみよう。

FINAL FANTASY XII発売日にソフトを買うなんて事はほとんど無いのだけど、ワタクシが FF12 を買ってしまったのは単純に CM が切っ掛けだった。 ぶっちゃけ関心があったソフトはエースコンバットの新作だったのだけど、FF12 の CM を見ていると 「メルヘンワールドを味わってみたい」 ただそれだけだった。

ファイナルファンタジーというシリーズは日本で 1,2 争うほどの超有名 RPG だけど、多くの人は 『泣ける、もしくはドラマティックなRPG』 を期待していると思う。 たとえそれが 8 みたく恥かしい話や、ムービーばっか垂れ流すだけの 10 であっても、「まぁそれもよい」 てな感覚なんだろうな、と。 シリーズを追ってきたオトナな人的には、賛否両論の変化も許容してきたはず。 ただ、ゲーム性がヌルくても話がベタでも、少なくともドラマティックではあった。 色んな意味で濃い "ファイナルファンタジーの物語" の世界観を覗いてみたい、そんな感覚じゃないのかな。

そんな理由で買った今作だけど、ハッキリ言ってゲーム性なんて何も期待してなかった。 ただ一本道のストーリーをひた走り、そこそこ新しいシステムになって、そこそこ RPG として楽しめるゲームだろうな、と。
でも見事に裏切られた。 「コンシューマでこのシステムはすげー、つかおもろい!」、開始 3時間程で思った感想はコレだった。 ただただ目前に見える敵に戦闘を仕掛けるだけでも楽しい。
昔のゲームだと Diablo/UO/EQ みたく目前にモンスター見える、衝動的というか反射的というか考えも無く突っ込んで殴り掛る、そしてヤバイと感じたら即効で逃げる、そうゆう感覚をコンシューマゲームで味わえるのがとても斬新だった。 巨大なボス戦をしている時の臨場感なんかもゾクゾクするほど楽しかった。
ランダムエンカウントじゃない RPG というだけで、これだけ楽しいものなのかと再確認してしまった。

でも、そろそろ話が盛り上がるであろう中盤までくると、「えっと…、次は何をするんだっけ? つかどんな展開だったっけ?」 と度々解らなくなってくる。 あそこの街へ行こう、次はあそこの街へ行こう、そんな風に ただ旅をしている感覚。 物語としての展開は当然あるのだけど忘れてしまうほど印象に残らない。 次のページを早く開いてみたい的な物語の楽しさが微塵も感じられない事に気付いた。
モブハントをやりまくったり、マクロを組むごとくガンビットを考えたり、意味も無く魔法や召還を使いまくったり、確かにゲームとして面白い。 でも 「何なんだ、ファイナルファンタジーをプレイしてる気分じゃないぞ?」 と気付いた。

ストーリー性とゲーム性を天秤に掛けて評するのはとても難しい。 でも前者を売りにしてきたのがファイナルファンタジーじゃないのかな。 世間ではそうゆう印象が強いのも事実じゃないのかな。 少なくともワタクシはそう感じていた。
話がつまらないとか何ぞのパクリとか、「これを世界中で売るの?ルーカスに謝っとけよ」 とか そんなのは別に置いといて、ベタでも何でもいいから印象に残る物語を見たい人達がファイナルファンタジーというブランドに期待してたんじゃないのかなと思う。

「やあ冒険者諸君。ダンジョンの遥か地下にすげえ魔人がいるんだ、そいつをやっつけてくれよ」
「うん、わかった」

設定上のストーリーなんてこの程度のゲームも世にあるんだけど、傑作として扱われている物もある。 理不尽とも言える中ボスに苦戦したり、ダンジョン内で死んで蘇生するのが大変だったり、プレイヤーの行動そのものがストーリーとなり印象に残っているゲーム。 今回は まさにそうゆうゲームでも良かったんじゃないのかな。
私的には洋ゲーRPG大好きだし、今作みたく洋ゲーライクなシステムは大好きだ。 むしろ和製RPG にこうゆう変化を望んでいたと言いたい、8900円なんてクソ高い値段だったけどそれなりの価値はあったと思ってる。
でも一方では、メジャーなコンシューマゲームにこそ FFシリーズのようなメルヘンワールドを期待していた自分もいる。

ターミネーター4 の製作でゴタゴタしてるってニュースをどこかで見掛けたけど、喩えるならば 『ターミネーター4』 を観に行ったら内容が 『マトリックス』 だった。 すげーカッコイイ!こんな映画見たこと無い!よかったー! …と思ったけどふと気付く。 そういやシュワが出てねーじゃん、ターミネーターといえばシュワだろ、あたしゃーシュワの T-1000 がお約束の 「あいるびーばっく」 なんてほざいて 「キャー、まってました!」 なんて言ってみたかったんだ、それがターミネーターだろ? ストーリーがつまらないなんて 3 の時点で諦めてんだよ、でもターミネーターならいいんだよ。 いい映画だったけど、それなら最初から『マトリックス』 と新しいタイトルで出せよ! …ってな そんな気分。

ま、良い意味・悪い意味の両面で見事に裏切られた RPG、それが今作の感想。
とりあえず、出るかどうかわからないけどオウガシリーズの続編だけは期待しとこう。


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